伊藤博文は何をした人？わかりやすく簡単に解説！

皆さんご存じ伊藤博文。
幕末から明治時代にかけて活躍した日本の政治家です。

伊藤博文は初代総理大臣になった

伊藤博文を語るうえで外せないのが初代総理大臣ということ。

伊藤博文の生涯

伊藤博文の生まれ

伊藤博文は天保12年9月2日、1841年10月16日に生まれました。
周防国、今の中部地方の百姓の子供として生まれました。

伊藤博文と吉田松陰の関係は？

幼少期は親の事情により各地を転々として、1857年に江戸湾の警備のため相模に派遣されました。
そこで吉田松陰の松下村塾に入門しました。
そんな最中、師と仰いでいた吉田松陰が安政の大獄で斬首されました。

その後吉田松陰の意志を継ぐように尊王攘夷運動に加わりました。
同時期に海外渡航を考えるようになりました。

イギリス留学

そして1863年、井上馨の勧めによって海外渡航を決意。
井上らと共にイギリスに渡航しました。

イギリスに渡った伊藤はイギリスのヒューマセソンという起業家の世話のもとイギリスの先進的な文化や技術を学びました。
そこでは主に英語や礼儀作法の指導を受けました。

当時日本には英和対訳袖珍辞書というものがあり英語学習の上で頻繁に使用されていましたが、それは間違いが多くイギリスに渡って初めて本格的な英語に触れました。

またイギリス滞在中にはさまざまな施設や工場を頻繁に見学し、欧米諸国と日本の圧倒的な差を痛感したともいわれています。

このような差を目の当たりにして、開国以外の道はないと確信し、開国論に転じることとなりました。

下関戦争勃発

そんななか1864年、緊急事態のため帰国を決意します。
それは欧米4カ国が長州藩を攻撃しようとしているとのこと。
これがのちに下関戦争と言われる事件なのです。

伊藤は戦争回避に向けて尽力しますがその甲斐虚しく、下関戦争が起こり、長州の砲台は徹底的に破壊されることとなります。

新政府に参画

それから時は過ぎ、大政奉還後。
新政府に長州の有力者ということで参画します。

それから明治政府のさまざまな要職を歴任し、1870年に新設された工部省の工部卿になり、国策である殖産興業の推進に取り掛かります。

また伊藤博文の功績として有名なのが、日本初の貨幣法である新貨条例の制定を建議したことも挙げられます。

その後1871年、あの有名な岩倉使節団の副使としてアメリカに、さらにはドイツにも足を運び、こそでドイツのビスマルクから大きな影響を受けました。

伊藤博文が初代総理大臣になるまで

1885年、内閣制度が新しく採用され、総理大臣を決めることとなりました。

当時は政府のトップに立っていた三条実美と内閣制度を作り上げた伊藤博文が有力とされていました。
しかし三条家は高貴な身分であり、一方伊藤博文は百姓の出。
このような観点により、三条実美が最有力とされていました。

そんな劣勢の中、海外渡航を進めた井上馨が会議にて、総理大臣は海外電報を読める必要があり、伊藤博文こそが適任であると公言しました。
その声に賛同者が集まり、伊藤博文は初代内閣総理大臣となったのです。

最後の決め手は英語が読めるかどうかということでした。
経験が浅いうちから海外を頻繁に赴き、そこで多くを学んだ結果が身を結んだのですね。

内閣総理大臣就任後は将来の官僚育成のために現東京大学として知られている帝国大学を設立。

また井上馨とともに不平等条約改正のために尽力し、1888年、枢密院開設に伴い枢密院議長への就任が決まったため、首相を辞任しました。

首相を退いた後は立憲政治や憲法の重要性を説き、大日本帝国憲法の施行、発布に大きく貢献しました。

総理大臣を歴任

それから時は過ぎ、明治25年、明治31年、明治33年と総理を歴任しました。
第二次内閣の時には、日清戦争やイギリスとの間の治外法権撤廃に大きく貢献し、不平等条約改正へ大きな前進を見せました。

伊藤博文、初代韓国統監になる

また総理の座を退いた後でも、韓国統監府の統監となり、朝鮮の統治を行いました。

伊藤博文、暗殺される

1909年ロシアの高官と非公式で話し合うためハルビンに行ったのですが、そこで民族運動家の安重根によって射殺されました。

もちろん日本ではショッキングな事件として取り上げられましたが、当時の韓国では安重根を義士として評価するなとも一定数いたとさています。

伊藤博文の国葬

伊藤の死を受け、日比谷公園にて国葬が営まれました。
国葬といえばつい最近安倍元首相の国葬も営まれましたね。

まとめ

いかがだったでしょうか。
知っているようで知らない伊藤博文。